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昨年買ったものの中で最も気に入った作品、Dark LunacyのThe Diarist。
この作品を聴く度に、言葉に言い表せないセンスの良さを感じていました。

それは一体なんなのか。

ジャケット写真?レニングラード包囲戦という壮絶なテーマ?
弦楽四重奏?女性ボーカルの起用?

恐らくどれも"Yes"でしょう。

ですが私が感じた『センスの良さ』。
それは、実のところこれらのどれでもありませんでした。

例えば、大手レビューサイトのCastle of PaganではThe Diaristよりも高評価を受けていた作品、EluveitieのSpirit。
確かにこの作品の完成度は1stアルバムとは思えないものを持っていたし、曲の展開もフォークアレンジもどれも素晴らしい作品であることは間違いありません。

しかし、どこか物足りない。
むしろ何かが溢れすぎているように感じたのも事実。

この感じ方の違いは一体どこから来ていたのか。

それはズバリ、『音』。

Dark Lunacyの作品は、『聴かせたい音』が非常に明確だったんです。

無駄な音が一切無く、演奏全てに意味がある。
完璧なまでの旋律美、それがDark LunacyのThe Diarist。

弦楽器が奏でる音色は悲しさを、激しく絡み合うギターは壮絶さを、
そして慟哭のデスヴォイスが語るは巻き込まれた者達の悲痛な叫び。

どこまでも悲しく、哀しく…絶望に満たされた世界。
そんな世界が、この作品には広がっています。



音楽という世界を超越して、戦争の激しさや哀しさをひたすらに教えてくれる作品。
激しい音楽が苦手な方にもオススメしたい一枚です。
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